有名人・芸能人・アイドル・スポーツ選手等…本物の直筆サインと偽サインの見分け方【ネット・フリマアプリで偽サイン詐欺横行】
メルカリを中心としたフリマアプリ、及びヤフオク等 のネットオークションサービスの存在により、ネットを経由して、誰でも手軽に芸能人・アイドル・スポーツ選手等、有名な方の直筆サイン等を入手しやすい環境となっております。
しかし、その一方でフリマアプリやネットオークションを経由して第三者から入手することができる有名人の直筆サインは、本当に”本物のサイン”なのか、”偽サイン”の可能性は無いのか、本物のサインと偽物のサインを専門家ではない素人でも見極める方法について気になりませんか?
本記事では、有名人の直筆サインを第三者から譲り受けたり、ネット購入を検討している方、及び本物のサインと偽物のサインの見極め方を解説します。
前提:本物・偽物以前に直筆サインと謳われる商品のネット購入及び第三者から譲り受ける行為自体が非推奨
直筆サインと謳われている商品自体買わないことが第一
本物の直筆サインなのか、偽物サインなのか、見極める方法が気になる方が本記事の想定読者となりますが
前提として、直筆サインと謳われている商品メルカリやオークションサービス等を経由してネット購入、あるいは第三者から譲り受けること自体推奨できないです。
直筆サインと謳われている商品を購入しないことが第一ですが、一定のリスクを認識した上で購入を検討している方、何らかの理由で本物の直筆サインと偽物のサインを見極める方法が気になる方は読み進めてください。
まず疑ってかかれ!ネットで蔓延る有名人の直筆サインは大半が偽物!
直筆サインについては、実にさまざまな状況&経緯を経て、流通しております。
まずは、本物の直筆サインの入手ルート及び、偽サインが出回るケースをパターン別で大枠の概要記載します。
- A:本物の直筆サインの入手ルート
- ① 直接本人を目の前にして、直筆で本物のサインをしていただいた場合
- サイン会等のイベントで大量に有名人ご本人が直筆した場合
- 有名人ご本人へお願いして、色紙等にサインをいただいた場合
- (割愛…)上記以外のパターンで有名人ご本人が直筆した場合
- ②何らかの形で鑑定証明証が存在する場合
- ③本物の直筆サインを入手した方が他人へ譲渡、転売など行った場合
※ただし、譲渡された側へ100%の証明することが困難
- ① 直接本人を目の前にして、直筆で本物のサインをしていただいた場合
- B:偽サインが出回るケース【悪意あり】
- 詐欺師による偽サインの量産&ネット転売
- 近年では、巧妙な手口として、実際に開催されたサイン会イベント(出版本に本人が直筆サイン等)にあわせて、同様の偽サインを量産する等のスキームが流行り
- 詐欺師による偽サインの量産&ネット転売
- C:偽サインを掴まされてしまうケース
- ①本物の直筆サインだと信じて&偽サインと知らずに転売された偽サインを購入した場合
- ②上記の方がさらに転売あるいは第三者へ譲渡した場合
- ③その他、(本物と偽物の境目となるが)そもそも有名人ではなく、マネージャー等がサインを書いていた場合
ご自身が直接本人を目の前にして、直筆でサインしていただいたケースを除くと、それ以外の方法でサインを入手するのは、高確率で偽サインを掴まされている&詐欺に巻き込まれている、といっても過言ではございません。
偽サインであるにもかかわず、譲渡や転売が繰り返され、悪意なく偽サインが出回っている状況となるので第三者やネットを介して、本物の直筆サインを引き当てることはかなり困難であることをご理解ください。
直筆サインが購入前段階で100%本物であるかの確証を得ることは困難難!?
フリマアプリやネットオークションを経由して第三者から入手&譲り受けた場合、鑑定機関に調査を依頼することで「本人直筆の本物サイン」か「偽サイン」であるか、証明書を発行すれば良い、と簡単に考えられる方がいらっしゃるかもしれませんが、実態は容易なことではございません。
直筆サインが本物であるか、偽物であるかを調査が可能な鑑定会社・機関等も存在しますが、鑑定費用が高額で見合わないケース、鑑定結果に時間を要する等…総合的に手間や工数がかかります。
また、鑑定機関への依頼が根本的にできない商品(トレーディングカードゲームの直筆サインのみ鑑定依頼対象等)等、制約もあり、なかなか鑑定機関への依頼を行い、確証を得る行為というのは、現実的ではございません。
現況において偽サイン詐欺の横行は、今後もなくなることはない
最近、話題になった偽サイン詐欺事件
女格闘家「ぱんちゃん璃奈」、那須川天心氏&武尊氏の偽サインポスター販売で逮捕
那須川天心の偽サインポスターを販売 女格闘家「ぱんちゃん璃奈」を逮捕
人気格闘家、那須川天心さんらの偽のサインを書いたポスターをオークションサイトに出品し、落札者から現金をだまし取ったとして、兵庫県警垂水署は5日、詐欺の疑いで東京都墨田区東向島の格闘技選手、岡本璃奈(りな)容疑者(28)を逮捕した。同署によると、岡本容疑者は「ぱんちゃん璃奈」のリングネームで活動。「お金をだまし取ったことは間違いありません」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は6月28日、ポスターに那須川さんや武尊さんの偽のサインを書き、ネットオークションに「直筆サイン入り」などの説明を付けて出品。落札した神戸市の男性会社員(35)から、手数料などを差し引いた約9万円をだまし取ったとしている。
同署によると、6月に開催された格闘技イベントで、那須川さんらの直筆サイン入りポスターを配布するキャンペーンが行われており、岡本容疑者はこれに似せてサイン入りポスターを偽造したとみられる。
引用元URL:https://www.sankei.com/article/20221205-V22HMS7GOBJWRAW5QF56NY24TU/
女格闘家「ぱんちゃん璃奈」における世間の反応
格闘家のパンちゃんりなさんが詐欺容疑で捕まったのが衝撃だったな。
— 深夜・南の黒ヒョウ 癒しのサバイバルバージョン (@cafe_kurohyoo) December 6, 2022
そもそもパンちゃんの逮捕劇に関してはビックリしたというのが本音で、まさかなーって感じだった。関係者なら尚更思ってるだろう。
— 空 (@F11Laj) December 7, 2022
パンちゃんは女だし多分初犯だろうから執行猶予つくだろうけど詐欺ってけっこう罪が重いから初犯でも刑務所行くことはある。
1回で捕まえられる事ってあんまないから他にもやってるかもしれない。被害者が多かったら一発実刑もある。
取り調べも優しくないだろうし執行猶予つくとは言いきれない— しろ (@Z5xWqgot3XJMkxI) December 6, 2022
世の中に蔓延る偽サイン詐欺事件に関する見解
女格闘家「ぱんちゃん璃奈(岡本容疑者)」の起こした偽サイン事件は、
那須川天心氏直筆サイン入りポスターを配布するイベントが実施されており、岡本容疑者は本イベントに寄せた形で偽サイン入りのポスターを作成・偽造したとされております。
本件については、偽サイン詐欺の中でも巧妙な手口とされるもので、単純に色紙に模造した偽サインを販売するのではなく、実際に存在したイベント(今回のケースの場合:ポスターへご本人の直筆サインを実施)にあわせて、同一商品に偽サインを記すことで信憑性をもたせた手口となります。
【完全自己責任】偽サインと本物の直筆サインの見極め方
これまでご紹介した有名人の直筆サインの実態や偽物のリスクを認識した上で…
それでも直筆サイン商品を他人から譲り受けるケースやネット購入を検討している方向けに、可能な限り、偽物サインを掴まされるリスクを最小限に回避できる、「偽サイン」と「本物の直筆サイン」の見極め方をご紹介します。
「偽サイン」と「本物の直筆サイン」の見極めにおいて、”リサーチが何より大事”
「偽サイン」と「本物の直筆サイン」を見極める場合、プロが判断するにしても素人が判断するにしても
有名人や著名人のサインの癖やパターンをベースに、本物か偽物かを判断するのは、極めて困難です。
実態として、「偽サイン」と「本物の直筆サイン」を見極める上で最も重要なのは、調査力となります。
つまり、サイン自体の書き方や癖、パターンを見て判断するだけでなく、
サイン以外の情報をもとに判断をしていくことで効率が良い上に正しく見極めることができる可能性が高まります。
人気があって有名な方のサインであるか?著名人であればサインは出回っている可能性大!
そのサインのご本人がとても有名な方なのか、あるいは一部の界隈で知られているが一般的にはマイナーな方なのか…
まずはご本人のサインがどういったものなのか、という部分を調査する必要がございます。
有名な方であれば、ネットで調べることで、本人直筆サインの画像が何らかの形でWEB上にあがっているケースも多いです。その場合には、ご本人のサインにどういったパターンや癖があるのか、ある程度判断できます。
※注意点:WEBやSNSで掲載&拡散されているサイン画像が本物ではなく偽サインの可能性もある点、注視
また、ご本人の記したサインにも関わらず、サインの仕方が全く違うケースも存在します。
例えば、「落ち着いた状態で比較的綺麗に書いていただいたサイン」とそうではなく、「ラッシュサイン(焦っている状況、あるいは時間をかけずにサラッと書いていただいたサイン)」があり、人によっては、様変わりするケースもあります。
上述したラッシュサイン等の可能性もありますため、「見慣れないサインの書き方=偽物確定」ということにはなりません。
そのため、まずは著名人のサインのパターンを調査した上で一定把握しておく、ということも重要になります。
その他、ネットでサインのリサーチを行う際、Googleの画像検索、メルカリのフリマアプリ、ネットオークションサイト等をはじめ、ツイッターやインスタグラム等のSNSも活用した幅広く網羅的に調査することを推奨します。
また、対象となる著名人のキーワードとかけあわせて、以下のようなキーワードで調査することを推奨します。
調査段階で色々見えてくるものがあるかもしれません。
- 〇〇本人直筆+サイン+色紙
- 〇〇本人直筆+サイン+ポスター
- 〇〇本人直筆+サイン+イベント
- 〇〇本人直筆+サイン+出版本
- 〇〇本人直筆+サイン+Tシャツ
一方、マイナーな方のサインですと、そもそも本人がどういったサインを書いているのかすら初見で判断できません。
つまり、サインを持っている方が複数存在するほど、有名であり、サインの型や癖がわかることが購入条件の一つです。
(偽物を引きたくない、あるいは、偽物を引く可能性を下げるためには、サインが出回っていない&有名ではない方のサインは買ってはならない、というのは主要条件となります)
サインの出品者(販売者)に確認
著名人、本人直筆サインを謳った商品を販売している出品者について可能な限り調べる&出品者に直接ヒアリングすることを徹底してください。
- サインの出品者(販売者)が本人直筆サインを謳った商品を大量にフリマアプリやネットオークションで出品していないか?
- ⇒大量に本人直筆サインを出品している時点で怪しい出品者、偽物サインの可能性が高い
- サインは、どのような方法で入手されたものか?
- ⇒出品者本人が著名人からサインされたものではなく、フリマサイトや第三者から譲り受けたものであれば偽物サインの可能性が高い(本物である証明ができない)
- 経緯含め、いつ、どこで入手したサインであるのか?なぜ手放すのか?
- ⇒この質問に対して、出品者の回答が曖昧ではなく明確であるか、信用できる人間であるか、等
まとめ:「偽サイン」の可能性が高いものを回避することは可能。
ただし、100%の確証を得て「本物の直筆サイン」と「偽サイン」を見分けることはほぼ不可能。
本記事では、「本物の直筆サイン」と「偽サイン」については解説させていただきました。
結論として、「偽サイン」の可能性が高いものを回避することは可能であっても
「本物の直筆サイン」と「偽サイン」を100%断定した形で見分けることは実態として、困難となります。
- 疑ってかかること
”フリマアプリやネットオークションで出品されている有名人のサインは、基本的には大半が偽物” - 本人直筆と謳われたサイン商品自体、まずは買わないことが第一
根本的にフリマサイトやネットを経由して第三者から直筆サインを譲り受けることは推奨できない、
※直筆サインという特性上、購入前段階で100%本物の確証を得ることができない、あるいは難しい。 - どうしても本人直筆と謳われたサインが欲しい場合、徹底的なリサーチ及び出品者へのヒアリングが重要
情報が不足する場合、出品者に怪しさがある場合や信用ができない場合、その方からのサイン購入は控えましょう。